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とある建材の問屋さんと会話してたのですが、
現在の日本の建築事情に大きな出来事があります。
最近の家には構造用合板と呼ばれるベニヤの仲間が
ふんだんに使われています。
屋根の下地やフロアの下地、耐震補強工事にも使われます。
その材料であるカラマツはほぼロシアからの輸入に
頼っているわけですが、ロシアがカラマツの原木の関税を
あげます。現在の6.5%が7月から13.5%UPの20%
になり、最終的には来年、なんと80%になります。
すると流通する値段は3~4倍程度になるとのことです。
作り方にもよりますが、これは30~40坪の総二階の住宅で
50万~100万くらいは変わっちゃうんじゃないでしょうか。
ただこれは原木で仕入れた場合の話で、ロシアで製品化
された構造用合板にはこの関税はかからないとのこと。
しかし、製品化されたものを輸入すれば高くつくので、
その問屋さんは代替品として、国産のヒノキや、スギの構造
用合板を使用することで様子をみるとおっしゃっていました。
それではほとんど外国に依存していたものを一気に
国内材でまかなおうとすると日本の林業にはどのような影響が
あるのでしょうか。はじめのうちは活発になるかもしれません。
でも、日本の森林もフィリピン同様枯渇するかもしれません。
今、地球規模で話題の環境問題はウソとホントが入り混じっていて、
個人的にまったく信用できませんが、山によく遊びにいく僕としては、
森林の枯渇はホントに困ります。野生動物も住処を追われるでしょう。
建築業界は森林と密接にかかわっています。
国産材だろうが外材だろうが、
もっと慎重に向き合わないといけないのかもしれません。